消防の改善(改修)報告書とは|提出を求められた時の対応
立入検査で不備を指摘され、「改善報告書を出してください」と言われて戸惑う方は少なくありません。慌てる必要はなく、まず要点を示します。
立入検査などで指摘された不備を、いつまでに・どのように是正するか(是正内容・是正予定)を報告する書類です。
管轄の消防署。指摘を受けた消防署の指示に従って提出します。
管轄の消防署から指示された期日まで。期限・様式は管轄により異なります。
指摘事項・是正内容・是正予定(期限)。加えて建物名・所在地・所有者/管理者の情報や報告日などの基本情報。
名称・様式・提出期限は管轄の消防本部・消防署によって異なります。本記事は一般的な説明です。正式な様式・期日・提出先は、必ず指摘を受けた管轄の消防署にご確認ください。
改善(改修)報告書とは?
改善(改修)報告書とは、消防署の立入検査などで指摘された消防用設備等の不備や防火管理上の問題について、いつまでに・どのように是正するかを消防署へ報告する書類です。「指摘されたことは把握していて、こう直します」という対応の意思と計画を、書面で示すものと考えるとわかりやすいでしょう。
名称は管轄の消防本部・消防署によって「改善報告書」「改修報告書」などと呼び方が異なる場合があります。役割は共通していて、指摘事項に対する是正の内容と予定(期限)を伝える点にあります。
全体の流れの中での位置づけ
改善報告書は単独で存在するわけではなく、立入検査から是正完了までの一連の流れの中に位置します。並びにすると、立入検査 → 指摘 → 改善報告書 → 是正 → 完了報告という順序です。
このように、改善報告書は「指摘」と「是正」の間に位置します。まず立入検査で建物が確認され、不備があれば指摘されます。その指摘に対して「こう直します」と計画を示すのが改善報告書で、その後に実際の是正工事などを行い、最後に完了を報告する、という流れです。
改善報告書は「直してから出す」ものとは限りません。まずは是正の計画(予定)を示すために提出を求められるのが一般的です。
なぜ改善報告書を求められるのか(立入検査の根拠)
改善報告書を求められるきっかけの多くは、消防署による立入検査です。消防法は、火災予防のために必要があるとき、消防長または消防署長が関係者へ資料の提出や報告を求め、消防職員に関係のある場所へ立ち入って検査させることができると定めています。指摘された不備の是正計画を書面で示すよう求められるのは、この検査の一環です。
根拠となる条文を読む(消防法 第四条第一項)
消防長又は消防署長は、火災予防のために必要があるときは、関係者に対して資料の提出を命じ、若しくは報告を求め、又は当該消防職員(消防本部を置かない市町村においては、当該市町村の消防事務に従事する職員又は常勤の消防団員。第五条の三第二項を除き、以下同じ。)にあらゆる仕事場、工場若しくは公衆の出入する場所その他の関係のある場所に立ち入つて、消防対象物の位置、構造、設備及び管理の状況を検査させ、若しくは関係のある者に質問させることができる。ただし、個人の住居は、関係者の承諾を得た場合又は火災発生のおそれが著しく大であるため、特に緊急の必要がある場合でなければ、立ち入らせてはならない。
出典:e-Gov法令検索|消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)第四条(e-Gov法令APIにより取得。条文は原文のまま)どんな場面で求められる?
改善報告書を求められる代表的な場面は、消防署の立入検査で不備を指摘されたときです。このほか、次のような場面でも是正の予定を報告するよう求められることがあります。
- 立入検査での指摘:避難経路・消防用設備等・防火管理などについて不備を指摘された場合。
- 点検報告で不備が見つかったとき:消防用設備等の点検報告に関連して、是正の予定を示すよう求められる場合。
- 是正の確認のため:指摘事項の是正状況を消防署が把握するための書類として。
改善報告書に書く主な項目
改善報告書に記載する内容は管轄により異なりますが、一般的には次の3点が中心になります。
- 指摘事項:立入検査などで指摘された不備の内容(何を指摘されたか)。
- 是正内容:その不備をどのような方法で直すか(どう直すか)。
- 是正予定・期限:いつまでに是正を完了させるかの予定(いつまでに)。
これらに加え、建物名・所在地・所有者/管理者の情報や報告日などの基本情報も記載します。
提出までの大まかな流れ
指摘を受けてから改善報告書を提出するまでの大まかな流れは、次のとおりです。
- 指摘内容を確認する:何を、いつまでに直す必要があるかを正確に把握する。
- 是正方法を検討する:必要に応じて専門業者に相談し、直し方と時期の見通しを立てる。
- 報告書を作成する:指摘事項・是正内容・是正予定を記入する。
- 期限内に提出する:管轄の消防署へ、指示された期日までに提出する。
提出期限や様式は管轄の消防本部・消防署により異なります。是正に時間がかかりそうな場合でも、まずは指摘内容と提出期限を確認し、早めに管轄の消防署や専門業者へ相談してください。
よくある質問
消防の改善(改修)報告書とは何ですか?
立入検査などで指摘された不備について、いつまでに・どのように是正するか(是正内容・是正予定)を消防署へ報告する書類です。「指摘」と「是正」の間に位置し、対応の計画を示す役割があります。名称や様式は管轄により異なるため、正式な内容は管轄の消防署でご確認ください。
改善報告書はどんな時に求められますか?
主に立入検査で不備を指摘されたときです。点検報告で不備が見つかった場合などにも、是正の予定を報告するよう求められることがあります。求められる場面や様式は管轄により異なるため、指摘を受けた際は管轄の消防署の指示に従ってください。
改善報告書は自分で書けますか?
所有者・管理者が自分で作成することも可能です。ただし是正方法や期限の見通しを正確に書く必要があり、専門的な内容を含む場合は消防設備の専門業者に相談しながら作成すると進めやすくなります。様式は管轄の消防署で確認しましょう。
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出典
- e-Gov法令検索「消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)第四条」(e-Gov法令APIにより取得)
